蛍光探傷廃液をリサイクル 排水削減65%を想定
クライアント様 簡易情報 | |
---|---|
事業内容 | 自動車、産業車両、船舶の製造 |
工程 | 加工→どぶ漬け洗浄→高圧水洗浄→蛍光探傷検査→シャワー洗浄 |
◆20,000L/日廃水処理削減
当初、こちらのお客様は排水脱色剤を使用し色素を凝集沈降させる方法を検討しておりましたが
排水の処理量が多く、前述の方法は工程に組み込めませんでした。
◆ワークに付着した油分が探傷剤で反応する
油分などが混入していた場合、ブラックライト照射時に検査対象物全体が光ってしまい、検査に支障をきたす可能性
が考えられます。蛍光探傷廃液には、高圧洗浄で落とすことができなかった切削油も混入するため、
廃液をリサイクルするにあたって、油分の除去は条件の1つでした。
精密浄油機SGL-2/特殊ボンベ
弊社考案の特殊ボンベは、液中の有機物、イオン性物質を除去することができます。
事前にいただいた廃液サンプルでろ過テストを実施したところ、蛍光色だけでなく
液中の油分も取ることができました。
SGL特長
・世界初Wカプラー方式フィルター
・1passで抜群のろ過精度(0.5μm~50μm)※NAS7等級レベルを実現
・水溶性30L/min 油性20L/minの高速処理
廃液外観は完全に透明になりました。高圧洗浄水とシャワー洗浄の発生廃液を循環ろ過する
ことで蛍光色と液中の油分を除去することができました。油分の影響で蛍光探傷検査時に
傷を誤検知することがなくなり、不良品数が減少しました。
また月間の廃液量が200,000Lもあり、廃液処理費も高額でしたがリサイクルをすることで
廃液処理量と水道代を削減し、環境負荷の低減とコストダウンを実現することができました。
精密浄油機SGLは、販売当初は油圧作動油の浄油にご使用いただくことが多い状況でしたが、最近では、ゼロエミッション
を目標とした廃液リサイクルにおいても採用されております。弊社はカーボンニュートラルな製品とリサイクルをセットでご提案し、
SDGsに貢献いたします。