事例1:ゼロエミッションに向けた取り組み①

アルカリ洗浄液の浄油で廃液ゼロを実現

クライアント様 簡易情報
事業内容自動車部品の加工
旋削・熱処理・研磨加工など
工程
旋盤加工→ブローチ加工→アルカリ洗浄→高周波焼入れ→アルカリ洗浄→熱処理→研磨加工


課題

洗浄工程で使用するアルカリ洗浄液の寿命が短く、2週間に1回のペースで液交換作業が発生しておりました。それに伴い新液の購入量と廃液

発生量も多く、特に洗浄廃液は6,500L/月ほど発生している状況で、環境改善を掲げる中で悩みの種となっておりました。また洗浄後の部品

に洗浄シミが発生するようになり、品不良の件数が増加しておりました。


ご提案内容

精密浄油機SGL-2+特殊ボンベ


お客様へのヒアリングと使用液の分析結果から、洗浄液内にワークに

付着した高周波焼入れ油が溶け込み、2週間経過すると混入物の影響により

シミが発生していたものと考えました。

浄油機だけでは除去できないイオン性物質、混入有機物を除去するために

弊社が考案した特殊ボンベを併用し、循環濾過するご提案をいたしました。


SGL特長

・世界初Wカプラー方式フィルター

1passで抜群のろ過精度(0.5μm50μm)※NAS7等級レベルを実現

・水溶性30L/min 油性20L/minの高速処理


 

導入後の効果


これまで洗浄廃液が月に6,500L程発生しておりましたが、2週間に1度の浄油で

廃液ゼロを実現いたしました。これにより、新液購入量を抑えることができております。

また弊社にて傾向分析を実施し、汚れの原因となる成分が基準値を下回るように

管理していただくことで、洗浄シミの発生を防止し、製品不良数や工数を大幅削減

することができました。

コメント

こちらのお客様は社内で油脂改善チームを立ち上げ、pH・濃度管理や油分分離・浄油作業を徹底的に実施されています。アルカリ洗浄液

だけでなく作動油や水溶性切削油、床洗浄液の再利用にも一体となって取り組んでおられ、結果廃液の72%を削減できました。弊社では

潤滑油販売だけで終わらずに長くお使いいただくためのアイアをご提供できますのでお気軽にご相談ください。